ビフィズス菌(善玉菌)がアトピーなどのアレルギー症状を緩和することが、さまざまな研究の結果でわかってきました。

では、 ビフィズス菌がアレルギー症状を抑える仕組みはどのようになっているのでしょうか。このことを理解すると、体調に合わせて、効果的にビフィズス菌サプリメント、乳酸菌サプリメントを選ぶことができます。

是非参考にしてください。

アレルギーに深く関わる腸内の免疫システム

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これまで免疫の主役は「免疫の司令塔」といわれた小腸でした。しかし、ここ10年ほどで腸内菌叢の研究が急速に進んだことから、小腸と大腸の2段階で、免疫が調製されていることがわかってきました。ですから、体全体の免疫機能が十分にはたらくためには、小腸と大腸の2つの免疫システムが働くことが大切なのです。

小腸では、乳酸菌やビフィズス菌が直接、免疫力をアップするように働きます。免疫を担当する細胞の数は小腸のほうが大腸の100倍以上と圧倒的に多いのですが、大腸内の腸内常在菌も免疫調節に重要な役割を果たしています。大腸でビフィズス菌が少なくなると腸内菌叢(ちょうないさいきん)のバランスがくずれて、免疫調節機能のメカニズムに異常を起こしていきます。

ビフィズス菌が花粉症・アレルギー症状を抑えるメカニズム

では次に、花粉症とビフィズス菌の関わりについて、ご説明しましょう。

その前に、ビフィズス菌と乳酸菌の違いを説明しておきましょう。ビフィズス菌は人の腸内にもともと住んでいる菌(人由来の菌)、乳酸菌は、乳製品などを発酵させてつくられた菌のことです。

花粉症がおきているときは、Th2細胞が過剰に活性化されていることを前にご説明しました。Th2細胞は、体のどこかで活性化されると全身のTh2細胞が連動して活性化される性質があります。どこか1カ所でもTh2細胞が増えると、全身のTh2細胞が活性化されてしまうというわけです。

では、Th2細胞は体の中で、どのように活性化されるのでしょうか。

Th2細胞の活性化の原因のひとつに動物性タンパク質や脂質などの異種タンパク質があります。これらが十分に消化されないまま腸に届くと、腸内の悪玉菌が増殖し、腐敗物質を産生して腸壁を傷つけます。するとそこで、Th2細胞が過剰に活性化してしまうのです。大腸内で活性化されたTh2細胞は全身のTh2細胞を活性化するので、花粉症の症状も重くなるというわけです。

けれどももし、腸内の悪玉菌を減らして腐敗物質の産生を抑えることができれば、Th2細胞は過剰に活性化されません。

つまり、腸内のビフィズス菌を増やして腸内環境を整えれば、体全体のTh2細胞の過剰な活性を抑えて、アレルギーを改善できると考えられるのです。腸内にビフィズス菌が多くて大腸がんになることはないし、ビフィズス菌が少なくて快便で快調といったことはありません。

アレルギーを抑える、大腸の病気を防ぐカギは、ビフィズス菌が握っている!

また、このところ話題になってきた「コレステロールを下げる」「ピロリ菌を減らす」といった機能をもつ乳酸菌(機能性乳酸菌)も、大腸内のビフィズス菌が少なければ、その効果を十分に発揮できないと考えられます。つまり、ビフィズス菌は、腸内環境のバランスを握る鍵でもあるのです。ですから、いくら効果があるといわれる乳酸菌をとりいれても、腸内環境の鍵を握るビフィズス菌が増えていなければ、その効果は期待できないかかもしれません。

乳酸菌サプリメントもビフィズス菌と乳酸菌を同時に取ることが理想です。

大腸内のビフィズス菌を増やし、さらに、そのビフィズス菌が特定の機能をもっていれば、「鬼に金棒」といったところです。そして細菌、その特定の機能をもつビフィズス菌が、日本での研究・開発で明らかになってきています。

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