腸と免疫は切っても切り離せない関係!

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ビフィズス菌をはじめとする腸内常在菌も、免疫機能を鍛えるうえで重要な働きをしています。私たちの体は、目には見えないウイルスや病原菌などに囲まれ、たえず体内に侵入される危険にさらされています。外からの異物に立ち向かい、体を守るのが免疫ですが、外からの異物と密接な関係にあるところといえば、どこかおわかりですか?

そう、腸です。口から入った病原菌が、体の内部にまで入り込みやすいのが、小腸、大腸などの腸なのです。ここに、外部からの異物に抵抗する免疫細胞が待機しています。また、ウンチを作る大腸も免疫に深く関わっています。大腸にすんでいる約1000種類以上の常在菌のなかには、免疫を活性化する常在菌がいます。直接、免疫力を上げる物質を活性化することもあれば、過敏すぎる免疫力を抑えるように働く物質を活性化することもあります。

悪玉菌優位になると、免疫が異常に働くのが、アレルギー。

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腸内細菌のバランスによって、小腸でも免疫細胞の免疫に差がでてきます。大腸内の善玉菌が優勢な環境であれば、善玉菌が免疫細胞を強くして、外部から侵入する菌に打ち勝ち、防衛する力も強まります。逆に、大腸内に悪玉菌が多い環境だと、風邪をひきやすく体調をくずしやすいのです。大腸内の環境が悪いと、侵入者への防御力が弱まるばかりではありません。免疫細胞に対して、外界の異物に過敏に反応するように働きかけてしまうのです。つまり、アレルギーがひどくなるわけです。

このように、腸内常在菌の環境の悪さが免疫力を弱めたり、逆に免疫力を強めすぎたりすることに関わっているのです。ですから、免疫に関わる機能は、単に免疫力という言い方ではなく、免疫調整力といったほうがぴったりしています。これまでも、腸内菌叢が免疫に深い関係があることはわかってきましたが、21世紀になって、分子生物学的手法が開発されたことによって、腸内菌叢と免疫の関係が急速に注目されるようになってきました。

実際に、アレルギー疾患と腸内細菌の関係性については、多くの研究がなされています。フィンランドでの研究では、アレルギーの子どもの腸内菌叢にはビフィズス菌や乳酸桿菌(かんきん)が少ないとの結果が得られています。また、日本人を対象にした研究でも、健常者と比較して、アトピー性皮膚炎の患者の腸内細菌では、ビフィズス菌の菌数が低いことが報告されています。これまでの研究でも、花粉症の人は、腸内菌叢に占めるビフィズス菌の菌数が低いことがわかっています。ではなぜ、腸内環境が悪いと免疫調整力が弱まるのでしょうか。

アレルギー疾患と腸内細菌

免疫細胞は、異物と接触する機会が多い腸に最も多く存在します。なんと免疫細胞の60%が集中しているのです。免疫細胞の集中した腸管は、有害なものを排除し、栄養分は受け入れるといったすぐれた選別能力をもっています。

小腸の内部には、外敵から守るための絨毛とよばれる突起があります。その絨毛と絨毛の間には、「パイエル板」とよばれるものが30~40個あり、不審者の侵入を察知するカメラの役目を果たしています。ここで侵入者を察知すると、異物を認識して対応する「リンパ節」に指令が行き、有害物質をブロックするのです。これが正常に働いていれば、免疫調整力が保たれた病原菌に負けない健康な体になります。けれども、小腸での免疫機能が弱ると、さまざまなトラブルを引き起こし、病気になったり、老化を速めます。

ビフィズス菌や、腸内細菌には、免疫を調整する力が!

これまで、腸内細菌は免疫の脇役として語られてきました。けれども、最近の腸内細菌についての目覚ましい研究の成果により、ビフィズス菌や腸内に住んでいる細菌には、免疫活性の調節作用があることがわかってきています。免疫に関するリンパ球、TH細胞のバランスを整えるのも、腸内細菌です。そのため、腸内の環境がわるくなり、腸内細菌が正常に働かなくなると、免疫細胞であるTH細胞がうまく働かなくなり、バランスが崩れて、アレルギーを発症するのです。

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